親会社である株式会社プロファイル(以下、「親会社」)は、子会社である株式会社プロファイルキャリア(以下、「弊社」)と共に株式上場に向けて、資本提携・事業提携等を検討している折、新日本監査法人傘下のビジネスブレイン太田昭和株式会社(東証1部)(以下、「ビジネスブレイン太田昭和」)元代表取締役堀内英紀氏(以下、「堀内氏」)から、ビジネスブレイン太田昭和再建のためビジネスブレイン太田昭和の株式を取得して欲しいと依頼され、堀内氏及びビジネスブレイン太田昭和創業株主らの保有する株式を取得し、ビジネスブレイン太田昭和の筆頭株主となり、再建後は、堀内氏を代表取締役会長に推薦して欲しいと懇請されました。
その後、堀内氏から、ベリングポイント株式会社代表取締役会長ポール与那嶺氏(日本アイ・ビー・エム株式会社代表取締役社長、KPMGコンサルティング株式会社元代表取締役会長)、米国アーストン・アンド・ヤング会計事務所パートナー井原実氏、ベリングポイント株式会社マネージング・ディレクター椎名茂氏(プライスウォーターハウスクーパース株式会社代表取締役社長)、元厚生省大臣官房総括審議官木村政之氏(国民生活金融公庫元副総裁・日本製薬団体連合会元会長)、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)常務取締役堀越政美氏、板橋中央病院グループ理事長中村哲夫氏、三菱商事、東京大学などを資本業務提携先として紹介されました。
また、弊社医療事業参入にあたり、アドバイスを頂いていた元厚生省大臣官房審議官和田勝氏(国際医療福祉大学院教授)が、堀内氏が代表取締役を務めていた株式会社メディカルネットバンク(以下、「メディカルネットバンク」)の監査役であったこともあり、堀内氏を信用していました。
平成18年11月、堀内氏らから、シンガポール・香港に拠点を持ち運用資産は500億円を有している投資会社が新たに日本に進出し、上場企業・ベンチャー企業の買収を検討しているとの話があり、日本法人である株式会社デジットマスター(以下、「デジットマスター」)代表取締役山本幸雄氏らを紹介され、面談・協議を重ねた結果、他社を上回る条件提示(発行済株式の86%を18億円で買取る)を受けたため、平成19年2月デジットマスターの弊社に対する買収条件を受け入れました。
平成19年2月、デジットマスターと親会社が株式譲渡基本契約を締結すると弊社代表取締役松平和喜氏(以下、「松平氏」)は、自分以外の取締役・監査役全員の辞任を求め、取締役白木智貢・長岡隆・新里善隆、監査役山田剛夫を退任させ、平成19年2月28日開催の臨時株主総会において、メディカルネットバンク営業本部長小針一真氏が代表取締役社長に就任しました。
さらに、平成19年3月、親会社代表取締役松平氏は、親会社取締役らの辞任を求め、平成19年3月31日取締役白木智貢、平成19年5月25日取締役久保田仁を退任させ、平成19年3月31日開催予定の親会社定時株主総会に、取締役白木智貢に対し出席をしないよう指示しました。
また、平成19年3月、デジットマスターは、創業者白木智貢に対して保有する親会社及び弊社株式の全てを譲渡するよう提案してきた為、松平氏に確認をとったところ昭和ゴム株式会社(東証2部)(以下、「昭和ゴム」)の意向であるとして応じて欲しいと懇請された為、平成19年5月23日株式譲渡契約を締結しましたが、代金は支払われませんでした。
平成19年5月23日に開催されたとする弊社臨時株主総会において、新たに、取締役としてメディカルネットバンク社員柿沼伸佳氏が就任しました。
さらに、平成19年5月25日開催の親会社臨時株主総会において、新たに取締役としてメディカルネットバンク営業本部長小針一真氏が就任しました。
その後、松平氏は、自ら創業メンバーを排除したことにより、親会社及び弊社代表取締役として専横するようになり、公私ともに親交のあった反社会的勢力であるデジットマスター代表取締役山本幸雄氏及び、ビジネスブレイン太田昭和元代表取締役堀内氏らと、メディカルネットバンクグループを形成し、傘下に株式会社メディカルネットバンク、デジットマスター、オプティスパン株式会社、株式会社プロファイル、株式会社プロファイルキャリアを収め、さらには、弊社は平成19年6月22日昭和ゴムの筆頭株主(52.3%潜在株式含)となりました。
また、堀内氏らは、傘下のデジットマスター及びオプティスパン株式会社を利用して、昭和ゴムから平成19年4月6日~平成19年8月17日までの間に総額14億8,000万円を投資及び融資名目で引出しました。
堀内氏は、その資金を使い、株式会社タスコシステム(JASDAQ)の監査役に就任し、投資・融資を行いながらグループの拡大を目指し活動していました。
グループを統括していた堀内氏(メディカルネットバンク代表取締役・デジットマスター創業者・オプティスパン会長)や、メディカルネットバンク社員である山本幸雄氏(兼デジットマスター代表取締役)、須賀宏明氏(兼デジットマスター取締役)、柿沼伸佳氏(兼デジットマスター取締役)、小針一真氏(兼デジットマスター取締役)、オプティスパン株式会社代表取締役東義隆氏、李承福氏、弊社代表取締役松平和喜氏らは、調達した資金を私的に流用し、さらには、弊社を利用して昭和ゴム株式会社との経営統合を目指し、平成19年7月1日デジットマスター代表取締役に小針一真氏が就任しましたが、仲間割れにより失敗し平成19年11月頃にはそのほぼ全員が失踪しました。
平成19年8月、弊社は、ステークホルダー様からの要請に基づき、臨時株主総会を開催して平成19年9月11日代表取締役松平和喜氏を解任し、新たなに代表取締役として白木智貢が選任され、反社会的勢力である山本幸雄氏、堀内氏らから被った詐欺・窃盗等による甚大な被害の実態及び経緯を調査した結果、堀内氏らが提案した話は全て虚偽であり、デジットマスターはシンガポールの投資会社グループでもなく、堀内氏が設立した会社であったことが平成20年になり明らかになりました。
さらに、松平氏ら新経営陣が、取引先・金融機関・債権者・従業員などと一切の話し合いを持つことなく業務を放棄し、会社から預金通帳・代表印などを持ち出し失踪している事実も明らかになりました。
その後、平成20年1月、松平氏が反社会的勢力のM氏の庇護のもと東京都目黒区に居住していることがわかり松平氏との接触を試みましたが、反社会的勢力らから連絡など接触を一切しないよう脅迫行為を受けたため、警視庁に相談し対処する事態となりました。さらに、松平氏がデジットマスター代表取締役山本幸雄氏に貸与していたメルセデスベンツS550ロングを反社会的勢力のM氏が使用していたため、車両の返還を求めましたが返還されませんでした。
親会社においては、平成20年2月18日、失踪中の代表取締役松平氏が、取締役会決議を経ることなく反社会的勢力らに会社資産を譲渡していた事実などが明らかになり、弁護士と協議し平成20年3月12日臨時株主総会を開催して、代表取締役松平氏を解任し、会社代表印などの返還を求めましたが返還されませんでした。
松平氏は、親会社の代表取締役在任中、小針一真氏(親会社取締役兼デジットマスター代表取締役就任)と取締役会を支配し平成19年2月デジットマスターと締結した株式譲渡契約に基づく株式譲渡代金の支払期日を延期させ、さらに譲渡代金も減額させてデジットマスターから株式譲渡代金を回収せず、親会社に多額の損失を与えて経営破綻に追い込みました。 そのような経緯から、ステークホルダー様や弁護士・警察などと協議した結果、破産させることが最良の方法であるとの結論に至り、平成20年4月23日東京地方裁判所にて破産手続開始となり破産管財人が選任され破産しました。